田中先生 | フラワーサイエンス

「春に、多くの草花が花を咲かせる」という現象には、「草花は、葉っぱで夜が短くなることを感受して、花を咲かせる」という仕組みがあることを、春(5月)に「初夏に草花がタネをつくるしくみ」で紹介しました。し...
2023/04/01
ツボミは、芽の中の成長点で形成されます。その際、どのような遺伝子が働いているかが、アブラナ科のシロイヌナズナで明らかにされ、「ABCモデル」と呼ばれています。 花は、外側から、がく、花びら(花弁)、お...
2023/03/01
前回、植物にツボミをつくらせる物質である「フロリゲン」を探し求める過程で、「フロリゲンは、長日植物と短日植物に共通の物質である」という知見が得られていることに触れました。これについて、「どのような根拠...
2023/02/01
前回、「植物がツボミをつくるために必要な夜の暗闇の長さを感じるのは、葉っぱです。それに対し、ツボミは芽の中でつくられます。そこで、ツボミをつくるのに必要な夜の長さを感じた葉は、フロリゲン(花成ホルモン...
2023/01/01
「植物は、夜の長さを計って、ツボミをつくり、花を咲かせる」ことを紹介してきました。では、植物は、葉、茎、芽、根の、どの部分で、夜の長さを計るのでしょうか。 それを知るために、アサガオの芽生えを、電灯を...
2022/12/08
前回、秋に花を咲かせる草花は、長い夜を感知してツボミをつくり、花を咲かせることを紹介しました。これらの植物は、夜の間に当たる光にたいへん敏感です。葉が夜の長さを計っている最中に光が当たると、夜の暗黒の...
2022/11/01
夏の暑さに弱い草花は、暑さをタネの姿でしのぐために、夜の長さをはかることによって、暑さの訪れを予知し、春に花を咲かせることを、春(5月)に紹介しました。 アサガオやキク、コスモスなどの冬の寒さに弱い草...
2022/10/01
ウメやゲッカビジン、ジャスミン、クチナシ、キンモクセイ、ジンチョウゲなど、香りの強い花々でも、ツボミのときには香りは漂いません。ツボミが開きはじめると、心地よい花の香りが発散してきます。「なぜ、ツボミ...
2022/09/01
植物の美しい花には、アントシアニンを代表とするフラボノイド、カロテノイド(カロチノイド)、ベタレインの3種類の色素が含まれており、それらのおかげで、花が青色、黄色、赤色に見えること、また、それらの色素...
2022/08/01
植物の葉っぱには、クロロフィル(葉緑素)という緑色の色素が含まれることは、前回紹介しました。それに対し、植物の花に含まれる色素は、主に3種類あり、フラボノイド、カロテノイド(カロチノイド)、ベタレイン...
2022/07/01
花の色には、青色、黄色、赤色などいろいろあります。青色の花について、「なぜ、青色に見えるのか」と問えば、「青い色素を持っているから」という答えが返ってきます。「黄色の花は、黄色い色素をもっているから」...
2022/06/01
多くの草花が、春に暖かくなってくると、毎年規則正しく、花を咲かせます。見慣れた現象なので、「なぜ、多くの草花が、春に花を咲かせるのか」と疑問に思われることはあまりありません。でも、改めて考えてみてくだ...
2022/05/02
花壇や植木鉢に栽培されているチューリップの花は、初めて開いた日より、10日もすると、約2倍の大きさになることもあります。開花後、日が経てば、花が成長して大きくなるのは当然のようですが、チューリップの花...
2022/04/01
春には、多くの花木類が花を咲かせます。それらの代表は、サクラのソメイヨシノです。毎年、このサクラが、規則正しく、春に花を咲かせるには、そのための“しくみ”があります。「なぜ、春に、サクラの花が咲くのか...
2022/03/03
近年、夏の猛暑と炎天下に、多くの人々が熱中症にかかって救急車で病院に搬送され、家庭に飼われるイヌや動物園で飼育されるサルやクマなどの熱中症も心配されます。自然の中で育つ植物たちも強い太陽の光と暑さの影...
2022/01/19

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