
夏はお花が持たないため、生花のレッスンがなくなったりして、お花が大好きな私たちには少し寂しい時期です。
そんな夏の到来ですが、お子さんやお孫さんと一緒に楽しい思い出を作りながら、夏休みの最大の課題の自由研究も仕上げてしまいましょう!
小さいころに誰もが、野の花などを本に挟んで、押し花をした経験があると思います。
私は押し花をしおりにして楽しんでいました。
押し花を自由研究にするには時間がかかりそう・・・実は電子レンジで簡単に綺麗に作ることができます!
今回は押し花とフラワーアレンジメントを組み合わせた作品づくりをして、新しい可能性を親子で見出しましょう。
*花ファッショントレンド2025*
テーマ:新しい可能性
「自由研究(押し花)」×「フラワーアレンジメント」の組み合わせで、フラワーアレンジメントに新しい一面を取り入れます。
キーワード:多様な価値観の尊重
生花を押し花に加工し、質感を変えます。そして、光を反射する透明な板に貼り付けることで、素材感の違いを強調します。
植物素材からできている「巻きす」を花留めに使うことで、夏を演出し自然な仕上がりになります。巻きすは繰り返し使えるので環境にも優しいです。
押し花のデザインと生花のアレンジメントを調和させた価値観の尊重で作品を作ってみましょう。
春夏トレンドカラー:ライトオレンジ×パステルカラー
花屋さんで買った好きなお花と、野の花やお庭の花を組み合わせて、涼しげなライトオレンジとパステルカラーで、夏のフラワーアレンジメントを楽しみましょう。
<使用花材>
・押し花用
ジニア、ブルーサルビア、ニゲラ、ビオラ、サフィニア、ローズマリー、フェアリースター
・アレンジメント用
ヤマゴボウ、ヒペリカム、ヒューケラ、エノコログサ、ジニア、クレマチス、ブルーサルビア、ナデシコ
<使用資材>
・押し花用
段ボール(押し花が入るサイズ)…2枚
キッチンペーパー…適宜
輪ゴム…適宜
シリカゲル…5g適宜(保存のため)(100円ショップにあり)
おもりにするための重さのある本など
木工用接着剤
細めの絵筆
硬質クリアホルダー
・フラワーアレンジメント用
花器、太巻ワイヤー地巻線L、巻きす、楊枝
*押し花の作成*
1)花や茎、葉を見て、不要な部分を切る。(花だけでなく茎や葉も付けた状態で作る)
2)お花をキッチンペーパーに挟み、それを2枚の段ボールで挟んで本などのおもりを置く。押し付けるようにして上から力をかけます。
▼動画:作成手順
音楽: Balloon ミュージシャン: @iksonmusic
3)おもりを外し、挟んだ段ボールを数箇所、輪ゴムでしっかり固定する。電子レンジに入れ、初めに500Wで20~30秒、乾き具合を見ながら焦げないように500Wで10秒ずつ加熱する。触ったときにパリパリとしていればOK。まだしんなりとしていたら、10秒ずつ加熱時間を延長します。同様にいろいろな花材で押し花を作る。
▼動画:仕上がりの目安
音楽: Balloon ミュージシャン: @iksonmusic
4)できあがった押し花は、しっかり乾燥させるためシリカゲルを入れたタッパーに入れて保管する。
5)硬質クリアホルダーをいろいろなサイズの四角にカットして、仕上がった押し花に細めの絵筆で木工用接着剤を塗り、カットしたクリアホルダーに貼り付けていく。表だけでなく裏側からも貼ると奥行感が出る。
*フラワーアレンジメント*
1)巻きすを花器に合わせてカットし、アクセントとして一か所にライトオレンジに色を塗る。最後に使う太巻ワイヤもライトオレンジに塗っておく。
2)花器に巻きすをセットする。この時、生花の茎が入るように隙間を空け、楊枝で固定する。飛び出た楊枝はカットする。
3)クリアホルダーに貼った押し花を巻きすに挟み込むようにセットする。
4)花器にお水を入れ、押し花と生花が調和するようにアレンジする。
5)最後にアクセントに、ライトオレンジに塗った太巻ワイヤをペンチで曲げて挿し込む。
今回は細長い四角の花器を使用しましたので、アクセントにライトオレンジに塗った太巻ワイヤで四角を強調しましたが、花器によっては別の使い方や無くても良いと思います。
また、花器がなくてもグラスなどにアレンジしてもかわいく仕上がります。
巻きすは清涼感を演出し、花留めにもなり、洗って繰り返し使えます。お庭の木をカットして、枝だけを挿し込んでもかわいいです。
お花も花屋さん買うだけでなく、お子さんとお散歩しながら摘んだ草花やお庭の花もプラスして使うことで、楽しさが倍増します。
今年の夏休みは身近にあるもので、お子さんと一緒にフラワーアレンジメントを楽しみましょう。
長谷川 典子 HASEGAWA Fumiko
NFD名誉本部講師 東京城西支部
花ファッションデザインチーム