パリポンピドゥーセンター キュビスム展 美の革命
日本経済新聞社/刊 
2023年/発行 336ページ

20世紀初頭、パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックによって生み出されたキュビスム。キュビスムの名称は、ブラックの作品が「キューブ(立方体)」と評されたことに由来します。今回は初来日作品が50点以上も展示された「キュビスム展」の図録を紹介します。ポール・セザンヌやアンリ・ルソーの絵画、アフリカの彫刻など、キュビスムの多様な源泉を探る「キュビスムの起源」から始まり、ピカソとブラックはもちろん、フェルナン・レジェ、フアン・グリス、マルク・シャガールなど、個性的な作品が並びます。時には、何が描かれたのか、すぐには分からない絵もあり、それも面白さのひとつかもしれません。コラムもかなり読み応えのある内容なので、じっくり読むことで、キュビスムとは何かが掴めるのでは。
(蔵書番号:0003190)

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