美しき小さな雑草の花図鑑
多田多恵子/文 大作晃一/写真 山と溪谷社/刊
2018年/発行 168ページ

 コンクリートの隙間から生えている草や花。生命力が強く、どんどん増えるそれらは雑草と呼ばれ、普段は厄介者扱いをされていますが、数ミリから数センチの小さな花を拡大してみると、実はとてもかわいらしく、美しい姿かたちをしています。
 普段は目を留めることも少ない、道端に生えているその雑草に目を向けたのが本書です。色別に約100種類の雑草が掲載され、植物目線を交えた解説はユニークで読みやすく、子どもにもおすすめ。コラムも「花は虫たちのレストラン」や「変ダネ! すごいんダネ!」など目を引く見出しになっています。いかに雑草たちが人や虫を利用して、懸命に生き抜いていこうとしているかがこの一冊に盛り込まれています。
 花が少ないといわれる夏でも雑草はたくましく生きています。そんな雑草たちのミクロな世界を覗きに、ルーペを持って外へ出かけてみませんか?(蔵書番号:0003094)

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