2014年の庭園散歩

庭園散歩~花ファッションハウスの庭

 

2014年 12月 December

サンルームより

朝夕の冷え込みは堪えますが、晴れた日の日中、3階のNFDライブラリーの広場は心地よい空間です。窓の外にはバラが咲き、ひとたび庭に足を踏み入れるとバラの芳しい香りに包まれます。

時折飛び込んでくる、お隣の保育園の園児たちの楽しそうな声を聞きながら、お気に入りの本を、図書から引っ張り出してのんびり読書にふける贅沢なひとときを過ごすにはぴったりです。NFDの会報誌『フラワーデザイナー』の”本の虫”コーナーで一部紹介していますが、他にもたくさんの書籍を所蔵しています。郵送でも貸出対応をしています。詳しくはここをクリック→NFDライブラリ

 

バラ

 

紅葉

 

秋色に染まった木も、あと1週間もすれば冬木立になってしまいます。今年ももう残すところ1カ月となりました。

 

来年もまた、花ファッションハウスから季節折々の植物についてお届けしたいと思います。

 

今年もありがとうございました。穏やかで平和な年末と、幸せに包まれる新年をお迎えください。 

11月 November

DSC04561

今年の秋のバラが咲き始めました。ピンクからオレンジカラーへのグラデーションが美しい表情を見せてくれています。これから11月中旬にかけて、いろいろなバラが咲き始めます。お時間のある時にお立ち寄りください。

DSC04560

DSC04554DSC04556

【ギボウシ】

今年も花を咲かせています。紅葉した落ち葉を背景に、黄色い花が目を引きます。

 DSC04605

DSC04602

 

10月 October

【ヤマボウシ】ヤマボウシ

ヤマボウシ酒

ヤマボウシの実がなりました。

白い羽のような花が咲くヤマボウシですが、秋にはブツブツとした赤い実がなります。

調べていたら、食べることができるそうで、熟れたらそそのまま、煮込んでジャムに、そして一番おすすめなのが果実酒にすることです。

滋養強壮、体力強化に効能があるとか。

400gも実が落ちていたので、拾って綺麗に洗ってホワイトリカーと氷砂糖とレモンで漬けてみました。2ヵ月後に実を取り出して、最低でも熟成期間は半年。

甘く女性が好む果実酒になるのだとか。 

【レックスベゴニア】

レックスベゴニア

日本フラワーデザイン大賞2014のポスターデザインは、今年は女子美術大学の学生を対象に公募しました。

選ばれたポスターデザインは、学生自身がお皿の上にフラワーアレンジメントをしたものを写真撮影し、それをデザイン素材として活用しています。デザインは、春・夏・秋・冬と4パターンあり、夏を「第9回NFD全国高校生フラワーデザインコンテスト」、秋を「日本フラワーデザイン大賞2014」のポスターとして採用しています。

その冬のアレンジメントに使われている葉が、この【レックスベゴニア】です。白い葉に紫色の斑が入り、これを入れるだけでグッとおしゃれな雰囲気に、アクセント役になってくれています。

春・夏・秋のポスターにもそれぞれ花ファッションハウスの庭園の植物が実は盛り込まれています。どの植物か探してみてください。

FD大賞ポスターデザインwinter 

9月 September 

ぐっと涼しくなり、そろそろ来年の庭を想像しながら、種まきをしておく時期でもあります。

種からは想像もつかない、美しく可憐な花を咲かせる植物の種まきは、来月10月になってからしようと思っています。

さて、この種はどんな植物の種かわかりますか?

オルレイヤ

 

orlaya grandiflora 

6月にご紹介した、オルレイヤの種でした。

トゲトゲとして痛い、虫のような種からは想像もつかない花ですが、来年もまたきれいな花が咲きますように。 

9月 

熱帯の国に来てしまったかしら、と思う程に湿度で重くなった空気を肺に入れていた夏が終わり、やっと軽やかになった空気は身も心も軽くしてくれるような気がします。秋の足音が聞こえてくるこの季節。花ファッションハウスの庭にも実物がお目見え。

毎年かわいい実物を披露してくれる【ツリナバナ】ですが、今年は8月の暴風雨のおかげで色づく前に吹き飛ばされ、わずかに生き残った実たちが申し訳なさそうに枝からぶら下がっています。

 ミヤマガマズミ

 【ミヤマガマズミ】

4月~6月に花火のような白く細かい花を咲かせ、楽しませてくれたミヤマガマズミの実がなりました。青々した実から、色づいていく姿はみずみずしさを感じます。

夏から秋への季節の移り変わりが、この小さな実の中で表現されていきます。 

【ナツハゼ】

木々も少しだけ紅葉が始まっています。

 

ナツハゼ 

DSC04057 

玄関脇のバラには蝶も羽を休めに来ています。

蝶もこの夏の疲れを癒しているのかもれしれません。  

8月 August

このうしろ姿は?見慣れたフェンスに見慣れない色合いが。

artistic 

そう、これはゴーヤです。

花ファッションハウスの庭には、今年はゴーヤでグリーンカーテンをしていますが、あともう少し大きくなるかなと収穫の時期を待っていましたが、少し油断したようです。 

ゴーヤ 

モダンアートのようなその姿とパンチの効いた色合いが、グリーンカーテンに冴えています。こんなに見事に散りゆく姿を見て、「ロックだねぇ」とついゴーヤに話しかけてしまいました。 

 

パプリカのように、黄色や赤いゴーヤができたら輪切りにしてオシャレな一皿になるのにななどと勝手な妄想をめぐらせながら、ゴーヤももう終わり。そろそろ秋の足音が聞こえてくるのでしょうか。 

 

【サルスベリ】

ツルツルの木肌は、幹が成長するにつれて剥がれ落ちるためだそう。木の脱皮ですね。

ピンク色の花と青空のコントラスト。我ながらうまく写真に収めることができました。

Lagerstroemia indica

 【ローズミュージック】

DSC03937

2番花が咲きました。 

この暑さにも負けず、2番花が控えめに咲いています。

「控えめに」というのは、1番花を思うと驚くほど大人しい咲き方をしているからです。色も少しくすんで、やさしい色合いになりました。画面を下にスクロールして6月の【ローズミュージック】と比較してみてください。バラは咲く時期によって、こんなにも表情を変えて咲くのだと、2番花を眺めながらしみじみとしてしまいました。

 

そんな平和なひとときに、「ブゥゥゥン」と言う羽音で現実に引き戻されます。と言うのも、今年は虫と戦う夏。「アオドウガネ」という、カナブンに良く似た昆虫がどこからともなく沢山飛んできて、葉を食い荒らし、食べ疲れると葉の付け根をゆりかごにじっとしています。追い払うことが難しいので、見つけたら採集するようにしています。先月ご紹介した、カシワバアジサイがお気に召したようで、葉が気の毒なほど水玉模様になっています。

どなたか「アオドウガネ」の対策をご存知の方は教えてください。アオドウガネらしき虫 

ミナヅキ

【ミナヅキ】

カシワバアジサイに続いて、少し小ぶりな「ミナヅキ」が咲き始めています。

7月 July

【セイヨウニンジンボク】

なんとも漢方のような名前の植物だと思っていたら、別名チェストベリーと呼ばれ、昔から女性の薬とされてきた植物だとか。胡椒の実のような丸い形状の実が付き、それはハーブとして西洋でも昔から使用されています。ドイツにおける研究では、この植物は黄体形成ホルモンや催乳ホルモン製造を増やす能力を持つことを指摘しています。 ご興味のある方は、まずはネットで検索してみてください。

セイヨウニンジンボク

 

 

カシワバアジサイ

 

カシワバアジサイ

【カシワバアジサイ】

梅雨の風物詩と言えば、アジサイ。花ファッションハウスの庭では、カシワバアジサイとともに梅雨がやってきます。先月から咲き始めていましたが、梅雨も本番に入ると花の外側から一輪一輪色づいてきます。そして花が終わるころに梅雨も終わりを迎えます。

今年は、昨年に比べて花の大きさが小さく、花の数も少なめ。暴風雨に見舞われ、重たそうに頭を垂れていたので、思い切ってカットし部屋に飾ったところ、先日花屋さんで購入したアジサイと比べると、水が下がりにくく、花持ちが良かったのでうれしくなりました。1週間以上も切り花の状態で室内に華やかさを添えてくれました。精魂込めて育てた成果が目で見て、実感となることに植物と向き合う醍醐味を感じます。

 

 

 

 

コバノズイナ
【コバノズイナ】

  

ギボウシ
【ギボウシ】

 今年は、コバノズイナもギボウシも昨年と同じくらい咲いています。  

6月 June

6月16日

「何れ菖蒲か杜若」(いずれあやめかかきつばた)

何れ菖蒲か杜若

アヤメもカキツバタも良く似て美しいことから、「どちらも優れていて選ぶのに困る」という意味だそう。

「いずれアヤメかカキツバタのように美しい姉妹ですね」なんて使うのでしょうか。

“『太平記・二一』に「五月雨に沢辺の真薦水越えていづれ菖蒲と引きぞ煩ふ(五月雨が降り続いて沢辺の水かさが増したため、真薦も水中に隠れてどれが菖蒲かわからず、引き抜くのをためらっている)」とあるのに基づく。源頼政が怪しい鳥を退治した褒美として、菖蒲前という美女を賜るときに十二人の美女の中から選び出すように言われて詠んだ歌。”

(http://kotowaza-allguide.com/i/izureayamekakakitsubata.html)

 

さて、花ファッションハウスに咲いているこの白と紫の花は「いずれアヤメかカキツバタ」

ハナショウブ

ハナショウブ 

一説には、花弁の根元で見分けることができるとか。

これは、黄色い模様が花弁の根元にあるので、ハナショウブと呼ばれる種類だと予想されます。

アヤメはこの模様が網目状になっており、カキツバタは白い目のような模様があると言います。

この手の花を見かけたら、花弁の根元の柄を見て推測してみてください。

 

6月12日  

気象庁によると、関東の梅雨入りは昨年より5日早かったそうです。100ミリを超える豪雨が各地で記録され、災害になっている地域もあるそうです。なんと梅雨が終わるころまでの雨量が、6月中旬のこの時点ですでに記録されている地域もあるとか。日本の四季が徐々に壊れていくのを目の当たりにしているのでしょうか。

心配なことが多いこの頃ですが、束の間の雨の合間に元気な庭の花たちを撮影して元気を出してみます。

【ナツツバキ】

ツバキ科ナツツバキ属。葉は、ツバキのように艶々と肉厚ではなく、冬には落葉する高木。シャラノキとも呼ばれる。

Stewartia pseudocamellia

 【ヤマボウシ】

よくハナミズキと間違われるヤマボウシですが、とちらもミズキ科なのですが、花の時期が異なりヤマボウシはハナミズキより後、5月~6月に咲きます。ヤマボウシは、花びらに見える白い包の部分が尖っているのが特徴です。上を向いて咲く姿が、力強さを感じます。

Benthamidia japonica

 6月になりましたが、梅雨を飛び越えて夏が来てしまうのではないかと思うほどの青空と日差しが続いています。

外は24℃なのに、事務局内の温度計はすでに窓を全開にしていても29℃をさしており、来る夏の暑さが今から心配になります。

4階の庭では、雨露がバラの花びらにキラキラと輝いていたので思わずカメラを向けました。

 

【ローズミュージック】

このバラの特徴と言えば、多花性でしょう。5輪も10輪も一枝に花を付けて精一杯咲いてくれます。

濃いピンク色が鮮やかですが、満開になると少しずつ退色するので、その濃淡も楽しめます。

やさしい微かな香りで、切り花としても人気です。

rose musicrose music

 【マルゴスシスター】

まるで花束のような咲き方をするので、「マルゴスシスター」が咲くと、自然から花束をプレゼントされているようでうれしくなります。コロコロと丸みを帯びたカップ型の花のフォルムがかわいらしい人気品種で、香りはありません。一枝でピンク色から白色まで咲き分け、その濃淡の差から、ピンクのグラデーションのバラを選んでまとめた花束のように見えます。

名前の「マルゴスシスター」は、「マルゴスの姉妹」という意味ですが、マルゴスって誰のことでしょう。

マルゴスは、「マルゴコスター」のことで、このバラもまたスプレー咲で、サーモンピンクのコロコロの花を咲かせるようです。

margo's sister

margo's sister

 【アイスバーグ】

香りが楽しい「アイスバーグ」も咲き始めました。この花のおかげで、庭に足を踏み入れるとフワッとバラの香りに包まれます。

「アイスバーグ」には、木立ちのタイプとツル性の2種類があり、その2種類とも花ファッションハウスでご覧いただけます。木立ちタイプは3階で、ツルのタイプは外観を覆っています。

iceberg 

iceberg

 

折れた「アイスバーグ」を部屋の中にも飾りました。お部屋に花があるって本当にいいものですね。 

 

orlaya grandiflora

orlaya grandiflora

 【オルレイヤグランドフローラ】

葉はまるでニンジンの葉ように薄く細かい切れ込みのある複葉です。

レースのような花がガーデナーの間で人気。イギリスからやってきた品種だとか。

すてきな花が咲くからと、NFD会員の方から種をいただき、春先に芽吹いてからあっと言う間に生長して、見事に咲いてくれました。最近、おしゃれなお花屋さんの店先でもよく見かけます。 

5月 MAY

バラが満開です。

そして夕暮れ時のやわらかい日差しに照らされたバラは、まるでスポッ

トライトを浴びているかのようで、また昼

間とは違った味わい深さがあります。

resize2

rose houseDSC03629

 

MAY

 

日を重ねるごとに花がどんどん咲いてきました。こうしてみると、小さな白い花々が連なって咲く植物が、この季節この庭には多いことに改めて気が付きます。ラベンダーが咲いてきたので、ガーデニングの間に触れては香りも楽しんで癒されています。

 

DSC03535

 ←先月ご紹介した、春の【モミジ】の様子。

ついに竹とんぼのような種がつきました。

 

DSC03499DSC03504

 

←そしてなんと言っても今月の目玉と言えば、バラ。

今年は驚くほどの大輪で見事に咲いてくれました。どれくらいの大きさかって?直径15センチくらいはあります。遠くから撮った写真をご覧いただければ、その大きさを感じていただけるかもしれません。 

 

DSC03500 

resize1

 

お隣の保育園の子供たちに大人気のネコは、今日は花ファッションハウスの入り口で陽だまりに包まれて夢の中をお散歩中のようです。かわいい子供たちが元気にバラを指さしながら楽しんでくれている姿は微笑ましいものです。居心地の良い環境だからこそ人が集まり、ネコも昼寝に来るのでしょう。これからも花ファッションハウスの美観を保っていきたいと思っています。 

4月 APRIL

エゾムラサキツツジ、ベロニカ、クリスマスローズなど紫色の花々が、花ファッションハウスの庭園に春の訪れを告げるかのように咲き始めました。先月に引き続きネコは、心地よい場所を探してはうとうとしています。やわらかな日差しの中でとても気持ちがよさそうです。

2014年4月の庭園

 

「第10回港区みどりの街づくり賞」

 

2013年の11月に受賞した「第10回港区みどりの街づくり賞」のプレートを入り口に貼っています。この賞を受賞してから、花ファッションハウスを観にくる方が増えました。お近くにお越しの際は、是非お立ち寄りください。 

 

Palmatum

 

殺風景だった木々に、新芽が生えてきています。これは【モミジ】です。春のモミジは、緑色のやわらかで小さな手のような姿で、花を咲かせます。もう少しすると竹とんぼのような種がつきます。緑に赤のコントラストで、秋の紅葉だけではなく、この時期も私たちを楽しませてくれます。 

 

Veroica

【ベロニカ】がさらに咲いてきました。紫色の絨毯のように年々広がってきています。紫の濃淡がなんともかわいらしく、やさしい気持ちにしてくれます。

Camellia japonica

【ツバキ】

斑入りの椿が咲き始めました。学名は、[Camellia Japonica]というだけあって日本の花ですが、その昔西洋に渡り上流階級に人気を博した花でもあります。そして西洋で品種改良をされて、日本に返ってきた椿たちは、日本の原種とは異なりひと味違う華やかさをもっています。この時期よく見ることができるツバキを目にした時には、留学帰りのツバキか、日本の土着のツバキか想像を巡らせてみてください。

 

3月 MARCH

3月に入っても、花ファッションハウスの庭には、クリスマスローズしか咲いていませんが、春はそこまでといった雰囲気で、木々・花々の芽が膨らみつつあります。ときどき庭にお散歩にやってくるネコは、春眠暁を覚えずで朝から植え込みで寝てばかりです。

3月の庭伸びる

そして、NFD花ファッションハウスの隣に建設中のマンションは、日に日に聳え立つように高くなってきています。ハウスの壁面に這うように生長を重ねるバラの蔓も3階に届くまで伸びてきています。のどかな住宅街ではありますが、時間の経過とともに、少しずつ景観が変わっていく様子です。

2月 FEBRUARY

DSC03028 

春を呼び寄せる【クリスマスローズ】
少し控えめにうつむいた花、この庭では春一番最初に咲き、春を告げ、庭を可憐に彩ります。
花はこれからが見ごろです。


DSC02962

東京では何年ぶりかの大雪です。この後翌朝まで降り続いて都内でも20センチ以上の積雪がありました。


1月 JANUARY

~冬の寒風にじっと耐えて春を待つ冬芽~

シロモジ

 【シロモジ】

先端が葉芽その両側のまん丸いのが花芽、早春に白い花を付け、秋には実がなり葉は黄色に紅葉し、それぞれの季節で赴きがあります。

オオデマリ
【オオデマリ】

頂芽と側芽、5月には球状に密集したアジサイのような白い花をさかせます。

 
オルレイヤ グランディフローラ
 【オルレイヤ グランディフローラ】
種をまいて4週間で双葉がでました。寒い冬を越して5月ごろに白い花を咲かせます。寒さには強いが霜には注意のことです。
(品川にも霜も下り、厚く氷もはります)