Flower Buzz フラワー・バズ Vol.7


Vol.7 見たい・知りたい・使いたい!【バラ】


 

クレオパトラがバラを愛したのは、その芳香によりユリウス・カエサルやマルクス・アントニウスを魅了するためだったと言われる。マリー・アントワネットが後世に残る肖像画を描かせた時も、センティフォリアというオールドローズを左手に持っている。いつの時代もバラは美と高貴の象徴として人々を魅了する。

協力/大田花き花の生活研究所

フラワーデザイナーの視点

「美しいものには棘がある」とよく言われます。多彩な色や、高貴な花姿に注目しがちなバラ。そのバラの葉をすべて取り除いてデザインすると、棘の質感や形が強調され、とてもクールなデザインになります。一度お試しあれ。

花市場の視点

いわゆる“タカシマヤのバラ”風な高芯剣弁にとって代わり、ここ数年はカップ咲きが人気急上昇。オールドローズの血が強く、色・形・香りはふくよかで魅力的な女性を思わせる。写真の「カンティーナ」はこの秋デビューしたてのロゼット咲き新品種。イタリア語でワインセラーの意味。赤ワインのような深い色味とフルーティーな香りを放つ。

記/大田花き花の生活研究所

植物学の視点

バラは、ごく少数の例外を除いて、茎と枝に刺があり、葉が小葉に分かれ、ローズ・ヒップという特徴ある果実を結ぶ。属の学名はRosa。野生種は約150種あり、北半球だけに分布する。バラは長日性の花で、コウシンバラが導入されるまで花は初夏までで、花期は短かった。今ではほぼ一年中花を見るようになった。

記/大場秀章(植物学者)