Flower Buzz Vol.34


バックナンバー

Vol.34 見たい・知りたい・使いたい!【ミナヅキ】

ミナヅキ

 

今月の花:ミナヅキ 
学名:Hydrangea paniculata f. grandiflora
科属:アジサイ科アジサイ属  原産地:日本(園芸種)

なぜ水無月?

 

ミナヅキの花は6月にはほとんど咲いていないにもかかわらず水無月と呼ばれるのは、旧暦の6月頃に開花するから。新暦の6月下旬から8月上旬に当たる。

 

一説に、水無月の「無」は「の」を意味するのだとか。つまり「水の月」。田に水を引く月であるからのようだ。

 

一方、ミナヅキの学名ハイドランジアは「水の器」の意味。葉や穂先は水が下がりやすいので要注意。不要な葉は取り除き、水揚げ促進剤と枝物専用の切り花栄養剤を使うとよい。

 

 

ミナヅキはなぜ赤くなる?

 

季節の移ろいとともに、白からピンクへ、さらに晩秋には燃えるような緋色に変化。

アジサイと同様、花弁のように見えるのはガク。ここに糖の一種で色素でもあるアントシアニンが含まれており、高温下では分解され、寒さに当たると蓄積されるため、冬が近づくと赤く色づく。寒さに当たらなければグリーンに。

 

ひと足早く秋が訪れる高冷地のミナヅキは、ガクが老化する前に寒さに当たるので、きれいに色がのる。 秋色ミナヅキも使用してみては。

 

 

 

 

つい人に話したくなるトリビア?

 

学名は「アジサイの一種で円錐状の大きな花」の意味で、まさに見たままに付けられている。

別名ピラミッドアジサイ。同じアジサイ科で円錐形をしたカシワバアジサイは少し紛らわしいが、こちらは別の花で開花期も異なり、見た目も違う。葉を見れば一目瞭然。

 

柏の葉に似て葉に深い切れ込みがあればカシワバアジサイ。その学名は「カシ属の葉に似た」の意味でこちらも見た目そのまま。葉がアーモンド形ならミナヅキ。

 

 

 

 


 

文/内藤育子 制作協力/大田花き花の生活研究所