Flower Buzz Vol.32


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Vol.32 見たい・知りたい・使いたい!【バンダ セルレア 】

バンダ 007

 

今月の花:バンダ セルレア 
学名:Vanda coerulea
原産地:東南アジア、オーストラリア
別名:翡翠蘭(ひすいらん)

産地

バンダ 026

 

ラン科の中では大きな花径。色も鮮明でブルー、ピンク、パープル、レッド……これらの色は虫を呼びこむためのもの。

 

しかし魅せられているのは、虫ばかりではなく私たち人間も然り!? バンダの改良の歴史は、他の洋蘭より浅く19世紀末から。急速に進歩したのは第二次世界大戦後のハワイ。

特に日系栽培家の功績が大きいと言われる。昨今ではタイなどの東南アジアで改良が進む。大田市場へは国産も少量あるが、主にタイから入荷する。

 

シンガポールで有名な花

バンダ 029

 

日本でバンダを知る人は限られているが、国花をバンダとしているシンガポールでは国民の誰もが知っている。

 

正確にはバンダ・ミスジョアキム。シンガポールの庭師アグネス・ジョアキムさんによって発見されたピンク色の新種。2013年に登場したシンガポールの新1ドルコインにはマーライオンとともに描かれ、その先代の1セントコインにも大きく描かれていた。シンガポールのコインをお持ちの方はぜひ見てみて。

 

 

 

バンダは何語?

バンダ 041

 

バンダの名は、サンスクリット語(古代インドの言語)のvandakaという単語に由来。

 

「まとわりつく」の意味。1本の茎に花を10個あまりつけるバンダは、その葉や根も圧巻の姿。根まで入れると大きいものでは全長2メートルくらいに。樹木にバンダが根を巻きつけて着生している姿は、名前を付けた人にとってはまさに「まとわりついている」ように見えたのでは。

 

 

 

 


 

文/内藤育子 制作協力/大田花き花の生活研究所