Flower Buzz Vol.31


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Vol.31 見たい・知りたい・使いたい!【デルフィニウム プラチナブルー 】

デルフィニウムtop

 

今月の花:デルフィニウム“プラチナブルー”
学名:Delphinium
原産地:[シネンシス]中国北部やモンゴルの乾燥地帯
別名:[シネンシス]大飛燕草、飛燕草

名前の由来:ツバメかイルカか?

デルフィニウム003

 

和名では、花姿をツバメが飛ぶ様子にたとえ、飛燕草と名付けられた。

しかし、ヨーロッパではイルカに見えたようで、ギリシャ語でイルカを意味する「デルフィス」(英語のドルフィンの語源)からデルフィニウムと名付けられた。

 

花の後ろ側を見ると燕やイルカの尾にあたる部分がぴょこんと突き出ている。これには「距(きょ)」というれっきとした名前がある。しかし、これがない方が人気傾向にあるため、最近では距のない品種の育成に力が入っている。

 

品種について:プラチナブルーの透明感

デルフィニウム001

 

デルフィニウムのタイプは3つに大別される。

 

長い花穂を持つ西アジア原産のエラツム系、切り花流通ではメインの距のないスプレータイプでシネンシス系、この2つを交配した距を持つスプレータイプのべラドンナ系(べラドンナは「美しい婦人」の意味)。

 

プラチナブルーはシネンシス系。プラチナのような艶感と澄みきった水色の上に、虹色のような斑点。ピンクや淡いパープル、グリーン系のデザインそれぞれに添えれば、一気に透明感アップ!

 

 

こぼれ話:幸せの青

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紀元前1,700年頃、古代エジプト王アフメス1世の棺からデルフィニウムの花が見つかっている。

ほかにもツタンカーメンの棺から青いヤグルマギク、ラムセス2世の棺から青いスイレンが見つかるなど、古代エジプトでは青い花に魔除けの意味があったとされる。

 

メーテルリンクの『青い鳥』、英国の花嫁が身に付けるサムシング・ブルー……青は神秘的でありながら、古今問わず何か幸せをもたらす色なのかも。

 

 

 

 


 

文/内藤育子 制作協力/大田花き花の生活研究所