Flower Buzz Vol.30


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Vol.30 見たい・知りたい・使いたい!【ナデシコ「線香花火」】

ナデシコ 001

 

今月の花:ナデシコ「線香花火」
学名:Dianthus
原産地:地中海沿岸、ヨーロッパ、アジア、日本
別名:ダイアンサス、トコナツ

ナデシコあれこれ

ナデシコ 024

 

はるか古代クレタ島の壁画にはナデシコと思しき花が描かれている。

これが本当にナデシコであれば、紀元前1,500年から人々と接点を持つ神がかり的スゴイ花。

 

十字軍の遠征で南ヨーロッパからイングランド、フランス、ドイツなどに伝わったナデシコは人気を博し、フランス・ルイ14世の時代ベルサイユ宮殿には300種にもおよぶコレクションがあったのだとか!?

 

現在西洋で有名な種類はスウィート・ウィリアム。

 

英国王室ウィリアム王子の結婚式でケイト妃のブーケに使われていた。

ジョーク好きな英国人らしいチョイス。

 

ピンクの由来はナデシコ??

ナデシコ 046

 

ナデシコ(撫子)の名は『万葉集』にすでに使われている。

花姿が子どもを撫でたくなるほどかわいらしいことから。

 

トコナツ(常夏)の名は開花期が春から秋にかけて長いことから。ダイアンサスはギリシャ語で「神の花」の意味。

 

紀元前に名付けられた。英名のPink(ピンク)はオランダ語の「まばたき」に由来。色を表すピンクはこの花から派生した。つまり元を辿ればナデシコ色のこと。

 

フランス語ではoeillet(ウィエ)といい「小さい眼」に由来。

 

 

 

こんなの見たことある!? ナデシコ「線香花火」

ナデシコ 014

 

2015年にデビューしたばかりの新×珍品種。

 

長野県の生産者さんの下で生まれた日本オリジナル。まさに“日本”を表現したいと、「線香花火」と名付けられた。ピンクのヒゲは花弁の変異形。

 

カワイイけど“ナニコレ珍百花”級。昼夜の温度差があるほどピンクが濃くなる。夏季に向け気温が上がるとピンクが薄くなり、全体的に白っぽい印象に。流通期は1月から6月だが、5月中旬から6月までは「白線香花火」の名で流通する。希少品種!

 

 

 

 


 

文/内藤育子 制作協力/大田花き花の生活研究所