Flower Buzz Vol.28


Vol.28 見たい・知りたい・使いたい!【バラ・カタリナ】

 

欧州で初めて純黄色の八重咲きのバラが確認されたのは1837年。ペルシアから英国に持ち込まれ、ペルシアンイエローと呼ばれる。これを元にフランス人が交配種を作出。

 

現在の黄バラもこの血を引いているものが多い。カタリナはスプレーとスタンダードの両方が流通する。スプレーは輪(りん)の高さがそろっていて使いやすいことに加え、その1輪はスタンダードと見紛うほど大きい。オランダ生まれ。

 

フラワーデザイナーの視点

新春号の表紙を飾ったスプレーバラの「カタリナ」はご覧のように黄色。

 

まさにNFDの今年の花ファッションの春夏トレンドカラー“菜の花色”ですね!『花fashion 』誌Vol.5のP.63 では、黄色は金運アップの開運花だそうです。

 

このコロンとした可愛らしい「カタリナ」はクォーター咲きで中心が4つのパートに分かれています。新しい1年の金運力アップを願ってマツバ、ゴールドヤナギでフラットで円型のアシストを作り、カタリナを中心にグリーン系のラン、オレンジ系の花々で大きな花束はいかがでしょうか。

 

今年も皆様に良いことがありますように!

花市場の視点

 

市場流通における黄バラのシェアは約10%。

 

最も多いのはピンクで30%と圧倒的。次いで赤と白がそれぞれ15%、オレンジ、黄色と続く。黄色のシェアは大きくない上に、カップ咲きとなればかなり希少。

 

市場には2003年に市場デビューしたとたんに注目を浴び、認知を高めることとなった。

 

カタリナは黄色×カップ咲きの代表選手当確。

 

 

 

植物学の視点

 

長い間園芸バラの花色は赤と白、それに両者の中間色に限られていた。

 

18世紀後半に黄色花を開く野生種がヨーロッパに導入され、交配により初めて黄色花の栽培品種が登場した。交配親になった黄色のバラは西アジア産のローザ・フェティダだった。

 

フェティダとは「臭い」という意味で、その青味臭を消す改良にも時間がかかった。

 

 

記/大場秀章(植物学者)

 


制作協力/大田花き花の生活研究所

本誌1月号のFlowerBuzzは読んでいただけたでしょうか!

 

本誌では大きな花束を提案させて頂きましたが皆様のアイディアはいかがでしょうか!

 

ここではあのコロンとした愛らしい花弁をいかして花嫁さんが持つお色直し用のブーケを提案したいと思います。本誌では大きいフラットなアシストを作りましたが、ここでは直径22~25㎝位のもち網のような円形のアシストをシャンパン色のワイヤーなどで2枚作ります。

 

それをブーケホルダーのスポンジを挟むように5㎝位開けて取り付けます。その上下の間にクォーター咲きのカタリナの顔が横から見えるように挿します。上の網の中心にはアイボリーのローズメリア、そのまわりには細かい花々、仕上げにクォーター咲きのカタリナの中心にパール、メリアの所々にも大小のパールを散らしてアクセントにしましょうか。飾り方はアイディア次第ですね。皆様も考えてみてください。初々しい花嫁さんに心をこめて贈りたいブーケです。

 

2015年も月刊誌の『フラワーデザイナー』とホームページをよろしくお願いします。