Flower Buzz Vol.24


 

Vol.24 見たい・知りたい・使いたい!【ヒマワリ】

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学名のヘリアンサスとはギリシャ語で「太陽の花」の意味。自らを太陽王と称したフランス王国ルイ14世の紋章にはヒマワリがデザインされている。ヒマワリが向く先の極東日本に憧れと神秘性を抱いていたのは、画家フィンセント・ファン・ゴッホ。

日本では弁護士バッジに正義と自由の象徴として16弁のヒマワリがデザインされている。時空を超え、いつの時代もヒマワリは明るさと太陽の象徴として人々に愛される。

フラワーデザイナーの視点

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一般的には向日葵(ひまわり)は”夏の花”のイメージが強く”太陽”を表している花として人気があります。

 

今回、表紙を飾った”ムーラン・ルージュ”はフランス語で”赤い風車”と言われているように、花弁は濃い赤茶色で葉はよく見ると周りはギザギザして、葉のつき方は互生です。

 

10月頃まで咲くので色合いからも秋にも使ってみたい花の1つではないでしょうか。

 

来月9月9日は重陽の節句です。この日には菊一種を活けてお祝いをする風習がありますがこのムーラン・ルージュはキク科の植物でもあり、あしらいの花として迎え入れるのも新感覚ではないでしょうか。すてきなアクセントとしておすすめです。

 

花市場の視点

himawari-topフラワーアレンジメント需要の拡大に伴い、1990年代から元々は大輪に咲くヒマワリを小輪に仕立てるようになった。同じ品種でありながら、密植し、肥料と水を少なめに管理することで小さく仕上げるヒマワリ独特の方法。

 

使いやすい輪サイズ、小径で固く締まった茎は、生産者の技術の高さを物語っている。

ムーラン・ルージュは海外で生まれた品種。

 

 

 

植物学の視点

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ヒマワリの”花”はたくさんの花が集まった花弁で、正しくは頭花または頭状花序といいます。

 

そのつくりは、ともに2種類の花をもつガクアジサイに似ている。ヒマワリの頭花を縁取る舌状花(俗に花弁という)はガクアジサイの周囲を囲む装飾花と同様に、昆虫を花に引き寄せる役目を担う。頭状花序をつくることがヒマワリを含むキク科の特徴。

 

記/大場秀章(植物学者)

 


 

制作協力/大田花き花の生活研究所