Flower Buzz Vol.19


Vol.19 見たい・知りたい・使いたい!【アルストロメリア】

アルストロメリア 009

2月7日、いよいよ始まるソチオリンピック。ビクトリーブーケに何の花が使われるのか関心が集まるところ。
1998年長野オリンピックではアルストロメリアをメインとして聖火台をイメージしたブーケがつくられた。あれから16年、流通の成熟期を迎えたアルストロメリア。静かな水面に投じられた一石のように、マーケットには従来のフォルムとは異なるブライズメイドが登場し、うれしい波紋を広げている。

フラワーデザイナーの視点

アルストロメリア 032

アルストロメリアブライズメイドは新種で画像のとおり先の花の部分を見ると小輪、花はほんのり頬を染め、つぼみはグリーンで、間隔が長くそれぞれ単独の花として使うことができ、表情も違います。それは1本のアルストロメリアから多数のパーツを作ることができることになります。
中央TOPにバラをいれアルストロメリアを使ったシュターブや、ハート形にアレンジをしてバレンタインデーにチョコとともにプレゼントしてはいかがでしょうか。
本来アルストロメリアはすらっとした姿の主張度の高い花。早春の枝物のネコヤナギ、サンシュユ等と組み合わせて、大きな空間を作るグラフィッシュの作品もいかがですか。
色々デザインを楽しんでみましょう。

 

 

 

花市場の視点

アルストロメリア 0141970年代後半、長野県上伊那地区で生産が始まった比較的新しい品目。80 ~90年代に人気が爆発、誰もが知る花となった。現在は全国各地に生産が広まり、ほとんどが国産、ごくわずかに南米から入る。写真のブライズメイドは小さい丸弁、段咲きの珍しい品種。他に類を見ないエッセンスを兼ね備え、2013年デビューした瞬間から注目の的に。次々と開花し、花持ちも驚異的に優れている。新しいアルストロメリアの到来を感じさせる。

 

 

 

 

 

植物学の視点

アルストロメリア 022

ユリズイセン科の多年草。仲間は60種ほどで、すべて南アメリカに特産する。「ペルーのユリ」を意味するPeruvian lilyの名もある。葉は柄の部分でねじれるため、表と裏が逆転し、本来の裏面が表側にある。萼片(がくへん)も花弁状となり、ユリのような6弁花となる。属名は分類学の父、リンネの友人、アルストレーマーに因む。

記/大場秀章(植物学者)

 


 

制作協力/大田花き花の生活研究所