花ファッションデザイン通信 vol.20

 

 

  

▶バックナンバー

トレンド要素いっぱいの気になるアイテムや旬な情報を

花ファッションデザインチームメンバーが定期的に紹介していきます!

Vol.20 2015 Autumn

 

11月・・・東京でも急に気温が下がってきました。

朝晩のひんやりした空気が、東京でも葉を染め始めました。

 

普段はさっと通り過ぎていた近くの庭園を見上げると、青い空に紅赤の紅葉。

カメラ女子になったかのように、何十枚も撮ってしまいました。

 

2015年秋冬トレンドカラーは「紅赤」、そしてキーワードは「躍動する花・色」。

 

秋の澄み渡った空気、青い空、紅赤や黄色に染まった紅葉、吹き抜ける秋風。

本当にキラキラしていて、心が弾んできました! 

 

f01

 

f02

 

 

 

紅赤を求める散歩の続きに、港区南青山にある「紅ミュージアム」に足を伸ばしてみました。

 

「紅」はいつの時代も女性を魅了する色ですね。

 

江戸時代、紅色は庶民の憧れの色でしたが、本物の紅は「紅一匁金一匁」(べにいちもんめきんいちもんめ)と呼ばれるほど高価であり、金と同じくらいの価値がありました。

 

そんな高価な本物の「紅」小町紅を知りたくなって、紅ミュージアムを訪れました。

 

 

 

 

紅とは、紅花の花弁にわずか1%含まれる赤色色素のこと。

いにしえより、紅の赤は、女性の通過儀礼や年中行事に使われた特別な色。染料をはじめ、化粧料や食用の着色料として、出産、雛祭り、七五三、婚礼、還暦など、女性の人生の節目に彩りを添えてきました。

私も紅と一緒に成長してきたんですね。

 

紅花から紅を作る工程ですが、

 ①花弁を摘み取る。

 ②花弁を水洗いして、黄色色素を洗い流す。

 ③日陰で発酵させる。

 ④発酵した花弁を煎餅状に潰して天日干し(紅餅)。

 ⑤紅餅を水に浸け、アルカリと酸液を加えて紅液を作る。

 ⑥麻の束をひたし染付け。

 ⑦染めた麻の束を絞り赤色色素を取り出す。

 ⑧セイロにて余分な水分を切って、紅が出来上がります。

ほとんどの工程が現在も手作業で作られているそうです。


f03

そして、この美しい紅、小町紅のお試しづけも体験してきました。

 f04

 

玉虫色の輝きを放つ「小町紅」は、水で溶いて使う口紅です。唇に重ねる紅の量により、透明感のある淡い桜色から深紅まで、装いに合わせて幾通りもの色が表せます。

 

さらっと軽くて心地よい、そしてしっとり馴染む。乾くと本当に玉虫色に輝いてきます。

紅ミュージアムの帰り、私の心も輝きました!

 

紅の歴史と伝統の技、そして紅に触れあえる素敵なミュージアムでした。

 

日本古来の色、紅赤の魅力がまた広がりました。

    

 

REPORTER

長谷川 典子

Fumiko HASEGAWA

NFD本部講師 城西支部

花ファッションデザインチーム