花ファッショントレンドデモンストレーション2012

花ファッション2012
トレンドデモンストレーション

 

 

花ファッショントレンド2012 デモンストレーション

 

2012年2月25日(土)、パシフィコ横浜・会議センターにて花ファッションデザインチームメンバーによる「花ファッション2012トレンドデモンストレーション」が開催されました。

 

今回は、阿部喜恵NFD本部講師、目時泰子NFD本部講師、平野博美NFD名誉本部講師、川本陽子NFD講師、小松弘典NFD本部講師、石川すみえNFD講師の6名により、3部構成で行なわれました。

第1部は、春をテーマに東北出身の阿部喜恵NFD本部講師と目時泰子NFD本部講師の2名によるデモンストレーション。2012春夏のキーワードは「生命力」。2人は東北地方在住で、今回の東日本大震災で被災した経験を踏まえ、その時に感じた人々との絆や花を生ける喜びを作品に表現しました。

第2部は、夏をテーマにしたデモンストレーション。平野博美NFD名誉本部講師、川本陽子NFD講師の2名が担当しました。
平野博美NFD名誉本部講師は、花ファッションがこれまで提案してきた「和」のテイストの流れに忠実な作品を披露し、
それとは対照的に川本陽子NFD講師は個性的な展開で「和」のテイストを表現しました。

第3部は、花ファッショントレンド2012のテーマである「変移」をより強く打ち出したデモンストレーション。
石川すみえNFD講師と小松弘典NFD本部講師が、さまざまな四季を表現しました。最後の作品は、
石川すみえNFD講師が制作した春夏の作品に、小松弘典NFD本部講師が制作した秋冬作品がドッキングし、
まさに季節の「変移」—移り変わりを表現するというサプライズで会場を湧かせました。

今年で4回目となる花ファッショントレンドデモンストレーション。
年々、作品のレベルが上がるとともに観覧者も増加の一途をたどり、作品に熱い視線が送られ、
その人気ぶりを改めて感じさせるイベントとなりました。今回は時間にゆとりをもたせ、
各デモンストレーターの作品に込められた想いを伝えるトークの部分が長かったためか、
観客からは歓声やため息、うなずきなどの反応が多く、会場との一体感がさらに感じられたイベントとなりました。


第1部 春

阿部喜恵 NFD本部講師阿部喜恵 NFD本部講師

トリックアートのような仕掛けでみせるマーラリッシュが斬新。被災地の宮城県岩沼市で悲しい花束をつくり続けていた話は観客の心を打ちました。


阿部喜恵 NFD本部講師

  1. 時の変移。震災前と後の宮城県沿岸部の水田をイメージ。
  2. 倒木の松とホットスポットで生産された和紙を使って、津波や放射能に負けず咲く花を表現。
  3. 平面と立体で、絵のような(マーラリッシュ)を。奥には生花、手前には絵。

 

目時泰子 NFD本部講師目時泰子 NFD本部講師

被災地の写真をバックに、被災後の花との関わりやありがたさを話しながら、時折涙ぐむシーンも。岩手県盛岡市で被災しましたが、笑顔を絶やしません。


目時泰子 NFD本部講師

  1. 明るい日差しにうごめく生き物の生命力をイメージして。
  2. ランの根を張り、芽吹いてから花が咲く時間の経過を表現。
  3. 冬の壁を破って吹き込む春風。花咲く季節への移り変わり。

 

第2部 夏

平野博美 NFD名誉本部講師平野博美 NFD名誉本部講師

ザ・花ファッションともいうべきデザインが連発。冷静そうな表情の中、バランスが絶妙な和モダンの作品が次々と。


平野博美 NFD名誉本部講師

  1. 枝を使ったイースタのデザイン。巣の中で小鳥たちがおしゃべりしているかのように。
  2. 和装用ブーケ。色打掛に似合う、シンプルモダンな仕上げ。
  3. 垣根から垣間見る、春の庭をイメージ。

 

川本陽子 NFD講師川本陽子 NFD講師

強い個性をトレンドに生かしたデザインが楽しく、人気でした。踊りだしそうな葉や、マグカップに見立てたブーケなど、ユニークなアイデアが満載。


川本陽子 NFD講師

  1. 自由な枝ぶりをそのまま生かした松の花束。
  2. ガーデンウエディングをコンセプトに。美しく手に持つイメージのカップ型ブーケ。
  3. 連なった椿の葉がまるで五線譜上を踊る音符のような、葉っぱのブーケ。
  4. 平面と立体をテーマに、器と作品を一体化させた作品。

 

第3部 変移

小松弘典 NFD本部講師小松弘典 NFD本部講師

石川すみえNFD講師と合作した最後の作品では、デモ本番直前に、予定していた花器が割れてしまうアクシデントが発生。しかし、大きなシュトラウスを2人で仕上げると、観客席からは歓声が。


小松弘典 NFD本部講師

  1. 春夏秋冬の庭を椿のみで平面的に表現。迫力ある作品に、会場からも大きな拍手が。
  2. 初夏の自然風景をモダンにアレンジ。ガラスの花器が涼しげ。
  3. トレンドカラーの山吹色をメインにダイナミックな花束。

 

石川すみえ NFD講師石川すみえ NFD講師

女性の手によるものとは思えないような、ダイナミックで力強い作品は見ごたえがありました。枝もののデザインが大好き。


石川すみえ NFD講師

  1. 器から重心をずらした絶妙なバランスが美しい。トレンド感あふれる春の花束。
  2. 生命力をキーワードに、倒れた大木から春の花が芽吹いていく様子を表現。
  3. 秋冬トレンドから、土や枯れ葉、枯れ枝などで季節の移り変わりを表現した茜色の作品。

 

小松弘典NFD本部講師と石川すみえNFD講師の合作合作:小松弘典NFD本部講師と石川すみえNFD講師の合作はサプライズで登場。日本庭園をイメージした和テイストで。日本人の心意気を感じさせる粋な作品に仕上がりました。