図書紹介 No.13

『アール・ヌーヴォー』

 マリオ・アマヤ/著 斉藤稔/訳

 172ページ

 

 アール・ヌーヴォーという言葉は現代においても広く浸透しています。ただ、アール・ヌーヴォーと一口に言っても、それらは建築・彫刻・絵画・諸工芸・デザインなどのありとあらゆるジャンルに渡ります。その一般的なイメージとしては、花、草、木のツタや枝、昆虫や動物など自然界で見える物がモチーフとなっていること。そして、優美な曲線が装飾に多く用いられている家具や工芸品、あるいは絵画なのではないでしょうか。

 本書では、そんなアール・ヌーヴォーの起源からはじまり、イギリス、アメリカ、スペインなど各国におけるアール・ヌーヴォーを写真とともに解説。たとえば、工芸家であるエミール・ガレやルネ・ラリック。また、ポスター画を描いたことで有名なミュシャやロートレック。ミュシャは日本でも数多くの美術展が開催されるほど人気が高く、目にしたことのある人も多いことでしょう。そして、建築家であるスペインのアントニオ・ガウディ。いまだ建設が続く有名なサグラダ・ファミリアのほかにも、カサ・ミラやグエル公園の怪獣など、彼が手がけたアール・ヌーヴォー建築はスペインの随所に見られます。発行年は1976年と古いものですが、『アール・ヌーヴォーとアール・デコ 甦る黄金時代』の参考文献の1つとなっており、アール・ヌーヴォーとはなにかを知る貴重な一冊です。

                          (蔵書番号:0000546)

 

 

 

 

 

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