図書紹介 No.12

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『Les Roses バラ図譜』

 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ/画

 河出書房新社/刊  184ページ

 

『ボタニカル・アート 古代から現代までの花と人の文化史』

 リース・ド・ブレイ/著 川本道彦/訳

 エム・ピー・シー/刊  191ページ

 

 バラの画家として知られ、バラの絵といえば彼をおいて他に挙げられないほど著名な植物画家である、ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ。ルドゥーテはバラやユリなどの植物を描いた、精密度の高い植物画を多く残しています。

本書、『Les Roses バラ図譜』に描かれているのは、ナポレオン皇妃ジョゼフィーヌが居住していたマルメゾンの館の庭園、マルメゾン庭園に栽培されていたバラの数々。169枚ものバラの絵が、およそ原寸大と思われる大きさで掲載されています。興味深いのは、描かれているすべてのバラが現存する品種ではないということ。その当時のバラを知る貴重な記録でもあります。

 細密に描かれた植物画はボタニカル・アートと呼ばれますが、ルドゥーテが描くバラは、花一つひとつが持つ、それぞれの特徴や魅力がそのままに描き出されています。いわゆる花瓶や果物が一緒に描かれているような静物画とは異なり、バラそのものの美しさが際立ち、見ているだけで引き込まれていきます。

 NFDライブラリーでは、ボタニカル・アートの本も所蔵しています。『ボタニカル・アート 古代から現代までの花と人の文化史』では、ルドゥーテよりもさらに前の時代、2000年も昔の古代エジプトから、ルドゥーテを含め、現代までの植物画の変遷が見て取れます。ルドゥーテはもちろん、その他にも芸術性に富んだ植物画が多く描かれています。

 『Les Roses バラ図譜』も『ボタニカル・アート 古代から現代までの花と人の文化史』も、眺めるだけでも十分に楽しめますが、デザイン画を描く際に活用してみてはいかがでしょうか。

(蔵書番号:0002036(バラ図譜)、0000510(ボタニカル・アート))

 

 

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