図書紹介 No.08

 

『The Works 竹中麗湖 仕事と作品』

 竹中麗湖/著

 青幻舎/刊  95ページ

 

 1958年に草月流に入門した著者の竹中麗湖氏は、勅使河原霞(2代家元)のもとで研鑽を積み、勅使河原宏(3代家元)の思想であった「いけばなの枠にとらわれない、植物を使った自由な表現」を追及してきました(本書の著者略歴より引用)。また、竹中氏は日本フラワーデザイン大賞の審査員を担当されたことも。

 「The Works」と付けられた本書では、著者がさまざまに手がけてきた作品と、作品に対するデッサンやメモが掲載されています。

 数多くの作品が掲載されているなかで、ひとつの作品に対するデッサンの多さ、あるいは精緻さに驚かされることでしょう。ホテルやデパートなど商業空間に、ふと足を止めて眺めてしまいたくなるようなディスプレイの数々は、ごく自然にそれらの空間と一体化しているかのように見えます。

 また、本書では著者がデザインしたガラスの花器も掲載されています。花をいける側から創造された器はとてもユニークで、花器にまつわるデッサンと合わせてみると、改めて発想の斬新さに惹かれます。
 ディスプレイ、空間デザイン、ガラスアートというさまざまな分野からなる作品集との出会いによって、また新たな発想が生まれるのではないでしょうか。

                          (蔵書番号:0000333、0001669)

 

 

←前の本へ 次の本へ→

<本の虫へ戻る>