Flower Display 〜フラワーデザインの挑戦〜 Vol.11

 

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Vol.11 さわやかな風に揺らぐフローラルブラウス


Challenge!! Display

1 テーマ

900x900

陽だまりにいると汗ばむくらいに気持ちのよい天気。ふと見上げた空は晴れ渡り、雲ひとつない青空。心地よい初夏の風が吹く。緑がさえる庭につるされたブラウス。

今回は初夏のさわやかな風に揺らぐ、小花がプリントされたブラウスをディスプレイのテーマとして900 x 900の空間に制作してみます。

 

 

 

 

 

 

 

 

floral blouse

 

2 ディスプレイアイテムの特徴を捉える

ブラウスをいかにかわいらしく、軽やかに見せるか。

植物とのつながりをいかに自然に見せるかなどを考えます。

 

 

   

 

3 テーマvsフラワーデザイナー

今回、ブラウスをディスプレイするフラワーデザイナーは宮崎幸代NFD講師。

 

小花プリントのブラウスと花。

宮崎先生は、花柄のブラウスを単体で見せるのではなく、生花でつくったタンクトップを後ろに飾ることでフラワーデザインとの整合性をとることに。また、初夏のさわやかな季節感とともに、ブラウスがあるべき形でイメージできるデザインを考えます。そうして頭の中にできあがったデザインイメージが、下記のデザイン画として起こされました。


 

宮崎幸代NFD講師によるデザイン画

宮崎幸代NFD講師によるデザイン画


4 ディスプレイデザイナーとのコラボ

フラワーデザイナーが考えたデザイン案をプロのディスプレイデザイナーのアイディアと融合させます。

宮崎幸代NFD講師が考えたデザイン案に今回、山田さんはディスプレイのポイントをいくつか提案。

そのポイントを踏まえて実際の制作に入りました。

 

★ディスプレイデザイナー山田祐照さんからのアドバイス★

全体に良くまとまっていると思います。

夏空にそよぐ洗濯されたブラウスでしょうか。青空を背景に、家の庭がイメージできます。

 

山田祐照氏からのデザイン画によるディスプレイアドバイス

山田祐照さんからのデザイン画によるアドバイス

山田さんパース

 

山田祐照さんからのパースによるアドバイス

 

point1

 

ポイント01

ヤマブドウのツルは閉じず、片持ちにする。そうすることで空気感が生かせ、外界とつながり感ができる。ツルは少し上面に伸びても構わない。

 

 

point 2

 

ポイント02

バスケットとツルの関係。ツルでできたバスケットからつり棚が生まれ、バスケットは小花であふれている。というストーリーを組み立てる。

 

 

point 4

 

ポイント03

床面は、ブラウスを軽く見せるためにスプラウトで埋め尽くす。一部右奥のみ少なく芝が見えるように。

 

 

 

point 4 

ポイント04

全体がアルファベットの「C」のように一部があく構成とする。

 

 

 

5 フラワーデザイナーからのデザインメッセージ

庭の片隅のヤマブドウの棚にツタがからまり、ナチュラルな小花が咲いています。その棚に無造作にかけられた小花のプリントのブラウスが心地よい初夏の風に揺れています。そのような光景をイメージしデザインしました。

 

miyazaki sachiyo

 

デザイナー・プロフィール

 

宮崎幸代 Sachiyo MIYAZAKI

NFD講師 山口県支部

花ファッションデザインチーム

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6 ディスプレイデザイナーの視点
~監修いただいたディスプレイデザイナーの山田祐照さんからのコメント~

yamada hiroaki mr

夏の風を感じ、住まいの間に揺れる花柄のブラウスが、宮崎さんのイメージですね。

最初のスケッチ段階より、完成が想定できる空間が感じられるデザインでした。全体にまとまっていましたが、枝ぶりに少しだけ間を取るようにアドバイスしました。山葡萄の枝ぶりを調整することで、空間に広がりと奥行きを創り出します。ディスプレイの考え方を理解し、商品と花をバランスよく飾ることができていると思います。

また、スプラウトの使い方で、見事に庭を上手に仕上げています。 最初はどうなるかなと心配でしたが、スプラウトの量を増やすことで庭がバランスよく構成されました。夏の陽を浴びて揺れる、お気に入りのブラウスの情景が仕上がりました。

 

この企画も回数を重ねることで、デザイナーの理解度が深まって来るのを感じます。次回はどんなデザイナーが担当されるのか楽しみです。

 

 

 

 

  

 

 

hiroaki yamadaデザイナー・プロフィール

 

山田祐照 Hiroaki YAMADA

 

ディスプレイデザイナー。1956年生まれ。東北工業大学工学部工業意匠学科卒業。日本空間デザイン協会理事。日本ビジュアルマーチャンダイジング協会理事。(株)ノムラデュオ取締役。ディスプレイデザイン・空間デザイン・プロダクトデザインと、幅広くデザインとディレクションを手がける。銀座和光・京橋ブリヂストンのショーウインドウでディスプレイデザイン最優秀賞受賞。

現在は、百貨店のVMDや国内外のモーターショー、光による環境演出のデザインワーク(イルミネーション)を中心に活動している。人々の笑顔のために、ディスプレイという空間増幅装置を駆使し、あらゆる空間や環境に揚力を送り続けている。