Flower Display 〜フラワーデザインの挑戦〜

 

バックナンバー


Vol.13 新たな季節の到来 春風に舞い上がる帽子


Challenge!! Display

_DSC4620

1 テーマ

春から初夏へ。新たな季節を予感させるディスプレイを今回お届けします。

帽子をディスプレイのテーマとして900×900の空間に制作してみます。

 

 

 

  

_DSC4708

2 ディスプレイアイテムの特徴を捉える

日よけの代名詞、帽子。

 

ここ数年では、紙80%、コットン20%とほぼ紙から作られた帽子が女性の間で人気を博しています。大きなリボンが目印のおしゃれな帽子を街中で良く見かけませんか?そして、今回のデザインを担当する松浦義孝NFD講師は帽子フリーク。だからこそ、ディスプレイする商品はもちろん帽子。

 

紫外線が気になり始める前に、帽子を買いに行きたくなる、そんな気持ちを喚起させるディスプレイを制作してみます。

  

3 テーマvsフラワーデザイナー

松浦義孝NFD講師のトレードマークといえば、前述のとおり帽子。狩猟の際に被るハンチング帽がとくにお気に入りですが、今回は女性に人気のアイテム、麦わら帽子を使います。春のさわやかな風に舞いあがる麦わら帽子が夏へ向かって飛んでいく、軽快で楽しい情景。そんなイメージで制作します。

 

material_72_1 画像をクリックすると拡大してご覧いただけます 

キャプチャ


4 ディスプレイデザイナーとのコラボ

フラワーデザイナーが考えたデザイン案をプロのディスプレイデザイナーのアイディアと融合させます。松浦義孝NFD講師が考えたデザイン案に対して、プロディスプレイデザイナーの山田祐照さんからデザイン画とパースでアドバイスをいただきました。

 

material_72_1

画像をクリックすると拡大してご覧いただけます

 

 

 

image[13]

キャプチャ 

 

 

キャプチャ

 

 

_DSC4625

 

 

 

STEP1

発砲材を貼った白木の板を900×900の枠内にセットする。全面に貼らず、隙間を残しておく。

 

 

 

 

STEP2

白木の板の貼っていない隙間に吸水フォームをセットしてから人工芝を貼っていく。この時、側面には吸水フォームが落ちないように板にワイヤを渡して固定するとよい。

 

_DSC2566_DSC4639

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

STEP3

側面の人工芝部分に枝を挿し、帽子を3つセットする。麦わら帽子が風に舞うようにするため、らせん状に配置する。配置が決まったら同じく側面にバラを挿す。

_DSC2619

_DSC4648

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_DSC2744

STEP4

床面にレイアウトした帽子に吸水フォームをセット。つばの部分にはコケなどを配置して地面とのつながりをつける。スプレーバラやクレマチス、ビオラ、スカビオサなどを舞い上がる風の流れや上昇感といったものを印象づけるように挿して完成。

*水が染み出ないようにセロハンなどに吸水フォームを包んで帽子にセットするとよい。

_DSC2740

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_DSC4625

 _DSC4625_DSC4639 _DSC4643_DSC4648

 

 

 

 

 

 

_DSC4654_DSC4668

 

 

 

 

 

  

5 フラワーデザイナーからのデザインメッセージ

暖かい春、芽吹きの季節も終わりに近づき、爽やかな夏の風が吹き始める。若葉が風に吹かれ、ふわりと舞い上げる麦わら帽子。新たな季節を待ちわびた子どもたちや植物たちのおしゃべりが聞こえてくる、そんな景色をイメージしました。

_DSC2563

 

 

 

 

 

デザイナー・プロフィール

 

松浦義孝 Yoshitaka  Matsuura

NFD講師 大分県支部

Hanano-Ne 代表

 

 

  

 

6 ディスプレイデザイナーの視点
~監修いただいたディスプレイデザイナーの山田祐照さんからのコメント~

春の風を表現し、風を感じる軽やかな空間を演出します。今回は、麦わら帽子を商品モチーフとしてディスプレイ 表現をするアイデイアでした。

松浦先生のイメージスケッチは、初期の段階から空間が良く捉えられており、完成形が容易に想像できるものでした。アドバイスとしては、平面から立体への表現を完成させる段階で、風の通り道を意識した麦わら帽子の配列を考えて、制作を進めて頂くようお願いしました。
デザインのポイントは、枝で商品の麦わら帽子を支えることができるかどうかでした。現場で検討し立体的に枝を合わせることで問題を解決しました。黄色を基本色として展開し、新緑の芝とのコンビネーションで春を感じさせる背景構成にしています。

幾何学的に配した芝のパターンとそこから生えてきた有機的な枝のバランスが、軽やかさと可愛らしさとが感じられる春 の空間が完成しました。 

 

hiroaki yamadaディスプレイデザイナー・プロフィール

 

山田祐照 Hiroaki YAMADA

 

ディスプレイデザイナー。1956年生まれ。東北工業大学工学部工業意匠学科卒業。日本空間デザイン協会理事。日本ビジュアルマーチャンダイジング協会理事。(株)ノムラデュオ取締役。ディスプレイデザイン・空間デザイン・プロダクトデザインと、幅広くデザインとディレクションを手がける。銀座和光・京橋ブリヂストンのショーウインドウでディスプレイデザイン最優秀賞受賞。

現在は、百貨店のVMDや国内外のモーターショー、光による環境演出のデザインワーク(イルミネーション)を中心に活動している。人々の笑顔のために、ディスプレイという空間増幅装置を駆使し、あらゆる空間や環境に揚力を送り続けている。