花ファッショントレンド2021 テーマ「New Period ~SUPERNATURE~」春夏カラー「白」

今だからこそ、植物を見つめ直す。

新しい時代が始まった。マスクをして出かけるのが当たり前。手指消毒用のアルコールがいたるところに配置され、咳をするのも気を使う…

そんな時代だからこそ、自然を見つめ直す。
根があり、ステムがあり、花が咲く。この全てを網羅する、フラワーデザインを考えてみました。
無造作に、流れるものは流し、花首が曲がっているのも個性。
ガラスの中で、伸びる、ステムもデザインの一部です。
ガラスの一部に、和紙を巻き、一瞬、「ステムは、下に伸びているだろうという」仮想、バーチャルな世界を入れてみました。


<花材>
クレマチス
ナズナ
ホワイトレースフラワー
スカビオサ


<作り方>

ガラスの器に、和紙をちぎったものを、霧吹きで水を吹き付けます。
全体が湿ると密着するので、手で押しながら破いていき、一部透ける部分を作ります。

クレマチスを掘り起こし、根をよく洗い、花器に入れます。
最初に根付きのクレマチスを入れることで、花留めとなり、ステムが引っかかり、花を生けることができるようになります。
お花を少しだけ、高低差や、背後へも意識をし入れていきます。全体のバランスや、フォルムも重要です。

フラワーデザインは、何かを創り込んだり、貼ったり、編んだりも必要なテクニックであり、とっても重要な技法です。
ただ今回は、自然の花をあるがままに投げ入れていくのも、新しい時代のデザインになり得るのではという、ちょっと挑戦した作品です。


REPORTER
金澤 忍 KANAZAWA Shinobu
NFD本部講師 長野県支部
花ファッションデザインチーム

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